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裁かれるは善人のみ

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原題「リヴァイアサン」ロシア映画。評価の高い映画。
しかし、映画にエンターテイメントを期待している人には恐ろしく退屈な内容だろう。

これまた、売るため?邦題がめちゃくちゃかっこ悪い。どうせ売れない、マニア向け映画なのだから「LEVIATHAN」のままにして欲しい。
その方が意義深いのだ。

邦題のせいで、そういう映画だろうと予想される内容通りなのだが、善人など価値観の問題で誰一人存在しない。
権力者と庶民という構図だけだ。

この映画のすごさは退廃的で極寒のロシアの景色だろう。
こんなところで生きていたらそりゃアンドレイ・チカチーロみたいな怪物も現れるというものだ。

それでも美しいと感じてしまったが、娯楽も希望も夢もたしかにない。
タバコとウォッカとセックス以外は何も・・・

正義、真実とわかりきっていても権力者と争ってはならない。それは負けを認めるのではなく関わってはいけない、徹底的に無視するのみ。
との以前から抱く想いを強くした。

無実でもどうすることもできないのだ。

昔から、相手を殺す瞬間は無駄な語りはやめて即殺すべきだし、ウルトラマンはタイマーが鳴るまで苦戦してビルを破壊する前に登場していきなりスぺシウム光線を放つべきという考えで、これはそうした映画だ。正義の味方は最後まで登場しない。

神はいないとか宗教は腐敗しているとかそんな事をくどくど説明する必要はなく、何にすがってもいいが好きにしろ、なるようにしかならないのだから。
暗く、どんよりした後味の悪い映画だが、自分の思想と同じなのでずっしりと心に余韻を残しつつ、納得の内容であった。

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