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ハリー・クバート事件

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デビュー作が大ヒットして一躍ベストセラー作家となった新人マーカスは第二作の執筆に行き詰まっていた。そんな時、頼りにしていた大学の恩師で国民的作家のハリー・クバートが、少女殺害事件の容疑者となる。33年前に失踪した美少女ノラの白骨死体が彼の家の庭から発見されたのだ! マーカスは、師の無実を証明すべく事件について調べ始める。全ヨーロッパで200万部のメガセラーとなったスイス人作家ディケールのミステリ登場。

最近仕事もプライベートもなんかモヤモヤしているのだがその理由は勘で選んだ小説にハズレが多く、痛快な読書経験が不足しているから。
なのでAMAZONレビュー買いはやめて書店で選んだ新作だ。全世界のミステリファンを不眠にさせた大傑作と過剰なまでの宣伝をしていたから。
これなら好みはともかく夢中になれるだろうと・・・

しかし、これでメガセラーなのかと言う印象だ。疲れた。もはや自分がマイノリティすぎて世間とのずれがはげしいのだろう。

ある新人売れっ子作家の2作目がストーリーで、それがそのままこの本であるという構成になっているが、登場人物の誰もが品行方正な小市民であり、子供っぽくもあり、特に偉大な作家といわれる子弟が普通のお坊ちゃんみたいでそんな真っすぐ生きてきた人が大作家になれるはずがないという違和感をすごく感じてしまった。

もっと鬱屈、屈折、複雑な人生を歩んできたからこその深み、痛み、共感のような部分が何もないのだ。

と感じて作者を調べたら1985年生まれだかのとても若い人であった。
なるほどだからどこかお上品で青臭く子供っぽいんだなと。

けれどきっとディズニーとか宮崎駿とか君の名はとかが大好きなミーハーな多くの人にとってはドキドキ感動もののストーリーなのだろうな。
愛とか夢とかキレイなものが大好きな人向きです。ハーレクインで出してくれれば手にとらなかったものを。

唯一、出版界などこんな感じなんだろうなというのは面白いといえた。
中身より売れること、本を通じて自分も先生という名の芸能人になりたい人ばかりなのかな。

自分はつくづく、痛みや怒り、憎しみ、血の味がしないとまったく乗れないサディストであると確認した疲れた読書となりました。
北欧サスペンスに戻ります。

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